地図に名がない・・・天狗森

 

樹木の葉が落ち、視界が良くなるこの時期、

沿岸の山は素敵だ。

今日の山行は、天狗森。

仙人トンネルの遠野側から沓掛峠を行き、

仙人峠に行く途中から左へ分岐している道を行く。

旧仙人トンネルの上を跨いで、稜線沿いに進む。

1000mのピークを過ぎると、間もなく稜線をそのまま進むコースと大開山へ向かうコースに分かれる。

稜線をそのまま進み、冬期限定の急登を登り1184mのピークを目指す。

そのピークが「天狗森」だ。

 冬に片羽山雌岳を目指して、大橋側から登ると、最初に大きくみえるのがこの天狗森である。

地理院地図には名前が載っていない。

 

さて、その山を今日は目指す。

「冬期限定」なので、雪がいつもより少ないから、ちょっと心配のようだ。

出だしは順調。普段なら最初からワカンを履くのだけれど、今日はつぼ足のままで大丈夫。

雪は全くない。枯れ葉の斜面をのぼる。ひたすら登る。

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f:id:otozan:20190319113258j:plain指の先が「天狗森」

 

さすがに1000m過ぎたあたりからは雪が多くなってきた。ワカンを装着。

時折岩にワカンがこすれる音を聞きながら^^;歩く。

 

 

林道から稜線へ出て、急登へとりつこうとしたが・・・笹だらけ~

いつもならこの時期、真っ白で、急登にワカンで雪の階段をつくりながら上れるらしいが、今年は事情が違う。雪と笹の競演だ!

滑らないように足元を堅め、慎重に笹を掴んで、一歩一歩登る。藪こぎであるが、救いは、頼りになるのが「竹藪」だということ。竹はどんなに細くても、根がしっかり這っているので、少々のことではびくともしない。頼りになるのだ~

藪をこぎながら高度を稼ぐ。10・・・20・・・あとちょっとだ!

道なき道を藪こぎしながら進む。たまに登る手足を休めてあたりを見ると、片羽や六角牛がとても綺麗にみえる。

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素晴らしい眺めである。

さっきまで小さくみえていたウインドファームの風車も、だんだんと大きくなる。

六角牛山が近くなってきた。

藪のあいだを登り切ると、広い平らなところへ出る。

着いた!っと思ったら、頂上はこの先だって^^;数メートル先だ。平らなピークを進む。

以前に付けたという頂上の標識を探すが、見つけられなかった。残念~

f:id:otozan:20190318170430j:plain食べるのに夢中で^^;テーブルの残骸しか(笑)写真がない

雪をまぁるく掘って、雪のテーブルを作り昼食に♪賑やかで楽しいランチになった。

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帰りは、来た道ではなく、左回りに周回して途中からきた道と合流。

片羽が後ろに見えて六角牛山が目の前に迫る。迫力だ。

ふたコブ駱駝のような山がみえる。

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あの山は?と聞くと

凹レンズ、と。確かに凹だわ。

いつか行きたいです!と行ったら、

いきましょう♪と師匠。

約束ですよ~(^_-)

 

ぐるっと回ったので、今度は五葉や愛染が素晴らしい眺めだ。雪はまぁまぁあるが、大好物の、雪山を飛んで下るようなマネはできず、そろそろと下る。

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予定の時間より一時間オーバーし、無事に下山。

なかなかハードな天狗森だった。

でも、今度はもっと雪を楽しめる時にまた来たいと思った。

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