地図に名がない・・・天狗森
樹木の葉が落ち、視界が良くなるこの時期、
沿岸の山は素敵だ。
今日の山行は、天狗森。
仙人トンネルの遠野側から沓掛峠を行き、
仙人峠に行く途中から左へ分岐している道を行く。
旧仙人トンネルの上を跨いで、稜線沿いに進む。
1000mのピークを過ぎると、間もなく稜線をそのまま進むコースと大開山へ向かうコースに分かれる。
稜線をそのまま進み、冬期限定の急登を登り1184mのピークを目指す。
そのピークが「天狗森」だ。
冬に片羽山雌岳を目指して、大橋側から登ると、最初に大きくみえるのがこの天狗森である。
地理院地図には名前が載っていない。
さて、その山を今日は目指す。
「冬期限定」なので、雪がいつもより少ないから、ちょっと心配のようだ。
出だしは順調。普段なら最初からワカンを履くのだけれど、今日はつぼ足のままで大丈夫。
雪は全くない。枯れ葉の斜面をのぼる。ひたすら登る。
指の先が「天狗森」
さすがに1000m過ぎたあたりからは雪が多くなってきた。ワカンを装着。
時折岩にワカンがこすれる音を聞きながら^^;歩く。
林道から稜線へ出て、急登へとりつこうとしたが・・・笹だらけ~
いつもならこの時期、真っ白で、急登にワカンで雪の階段をつくりながら上れるらしいが、今年は事情が違う。雪と笹の競演だ!
滑らないように足元を堅め、慎重に笹を掴んで、一歩一歩登る。藪こぎであるが、救いは、頼りになるのが「竹藪」だということ。竹はどんなに細くても、根がしっかり這っているので、少々のことではびくともしない。頼りになるのだ~
藪をこぎながら高度を稼ぐ。10・・・20・・・あとちょっとだ!
道なき道を藪こぎしながら進む。たまに登る手足を休めてあたりを見ると、片羽や六角牛がとても綺麗にみえる。
素晴らしい眺めである。
さっきまで小さくみえていたウインドファームの風車も、だんだんと大きくなる。
六角牛山が近くなってきた。
藪のあいだを登り切ると、広い平らなところへ出る。
着いた!っと思ったら、頂上はこの先だって^^;数メートル先だ。平らなピークを進む。
以前に付けたという頂上の標識を探すが、見つけられなかった。残念~
食べるのに夢中で^^;テーブルの残骸しか(笑)写真がない
雪をまぁるく掘って、雪のテーブルを作り昼食に♪賑やかで楽しいランチになった。
帰りは、来た道ではなく、左回りに周回して途中からきた道と合流。
片羽が後ろに見えて六角牛山が目の前に迫る。迫力だ。
ふたコブ駱駝のような山がみえる。
あの山は?と聞くと
凹レンズ、と。確かに凹だわ。
いつか行きたいです!と行ったら、
いきましょう♪と師匠。
約束ですよ~(^_-)
ぐるっと回ったので、今度は五葉や愛染が素晴らしい眺めだ。雪はまぁまぁあるが、大好物の、雪山を飛んで下るようなマネはできず、そろそろと下る。
予定の時間より一時間オーバーし、無事に下山。
なかなかハードな天狗森だった。
でも、今度はもっと雪を楽しめる時にまた来たいと思った。