片羽山 雄岳
今年は、雪山らしい雪山に行ってないなぁ。
真っ白い白銀の世界へ、ワカンで踏みだし、さらさらの雪を
ラッセル大変だぁって言いながら歩きたいなぁ~
道なき道をショートカットしながら歩きたいなぁ~
今シーズンは本当に雪が少ないようだ。
1月のワカン歩行訓練も、10日の天狗森も、先週のうすゆき荘トレッキングも、
ワカンを履かないで歩くことができた。
「暖冬」というより、「湿気」が少ないような気がする。
いつもにもまして肌がカサカサ、潤いが足りない!
極端に雪が降らないからだ。
春めいてきて、今年の冬山シーズンも終わりを告げようかという頃、
片羽山へ行ってきた。果たして雪はどのくらいあるのだろう。
片羽山登山口の鳥居。前日から降った雪でうっすら雪化粧
前日の三陸鉄道全線開通日に雪がちらついた。
都会からきた「鉄ちゃん」は、なんて寒いところだろうと思ったかなぁ(^_-)
東京は桜が満開になりそうなのに。
登山口は曇りながらも、風もなく穏やか。
足元は、昨日降っただろう雪でうっすらと白くなっているが、
その下は、ふかふかの落ち葉の絨毯だ。
ワカンをザックにくくりつけ、アイゼンは持とうか置こうか・・・
悩んで、置いた。
しばらくは穏やかな広い、いつもの片羽の登りである。
2合目を過ぎたあたりから雪が降りだした。白いが、積もってるという感じではない。
空を見上げると、雲がとんでもない速さで流れている。上は風が強そうだ。
写真では分からないけど、雲が飛んでます!
4合目を過ぎたあたりから登山道に雪が出てきた。
うっすらと表面に新雪が積もっていて、その下に氷が時々見えている。滑る。
チェーンスパイクを着ける。
林の上を風が通り過ぎる。
ゴーゴーと大きな音がする。
5合目でワカンを履く。
6合目を過ぎたあたりで夏道から外れて、左側の眺望のよい冬限定の道を行く。
雪は例年からみると少ないが、小さな雪庇ができている。
風が強くなった。
雲の隙間から太陽が顔を出す。
サクサクとワカンで進む。
時折、踏み抜きの跡がある。
膝くらいまでは雪が積もっているようだ。
風はますます強くなる。
7合目を過ぎたあたりからが勝負だ。ここから急にきつくなるのだ。
ワカンの爪を指しながら坂を登る。
雪が少ないので、凍った斜面にワカンの爪を立てるのは大変だ。
アイゼンは必要だったか(゜o゜;)
強風の中、頂上を目指す。
ずっと先のピンクテープを見つめながら、
薄い雪の道を、歩きやすそうなところを探りながら進む。
目を開けていられないような風の中頂上へ到着。
頂上の鳥居は半分?お社は屋根だけを雪の上に出していた。
雌岳への冬道は・・・だめだ。雪がなくていけそうもない。
立っていられない~^^;
三角点にタッチして、早々に下山開始。
冷たい強風でほっぺたが痛い。
風にあおられ転びそうになりながら、風の当たらないところまで下山して昼食をとる。時計を確認したら、まだ11時を過ぎたばかりだったけど。
今日のお弁当はホタテの甘辛煮♪
お腹すいたぁ~
片羽山は、去年の3月以来、実に一年ぶりだ。
やっぱり、最低でも年に一回は来ないと!
今年一番の「ザ・冬山」って感じ。
楽しかったなぁ。